見直そう、わが家の防火
【小さな原因で火災が発生!!】
  • 住宅火災は、私たちが気がつきにくい、ほんの小さなことからもおこります。小さな火をあまく見て大きな被害を受けることのないよう、いつも心の中に火の用心を心がけてください、
    毎年かけがえのない人命や貴重な財産が数多く失われています。
    皆さん一人ひとりの日ごろの防火意識が、わが家を火災から守るための出発点になります。
火の用心7つのポイント

  1. 家のまわりに燃えやすいものを置かない。
  2. 寝たばこやたばこの投げ捨てをしない。
  3. 天ぷらを揚げるときは、その場を離れない。
  4. 風の強いときは、たき火をしない。
  5. 子供には、マッチやライターで遊ばせない。
  6. 電気器具は正しく使い、たこ足配線はしない。
  7. ストーブには、燃えやすいものを近づけない。

住宅防火・・・命を守る3つの習慣と4つの対策
【3つの習慣】
  1. 寝タバコは絶対やめる
  2. ストーブは燃えやすいものから離れた位置で使用する
  3. ガスコンロなどのそばを離れるときは、必ず火を消す
【4つの対策】
  1. 逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災報知器を設置する
  2. 寝具や衣類からの火災を防ぐために、防炎製品を使用する
  3. 火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する
  4. お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる
防火対策のポイント
天ぷら油
天ぷら油を入れた鍋をコンロにかけたまま、電話や来客で火を消さずにその場を離れたことはありませんか? その場を離れるときは、短時間でも必ず火を消す習慣を身につけてください。コンロの火を弱くしてもあまり効果はありません。 万が一、油に火がついてしまったときは、次の方法で落ち着いて消して下さい。  消火器があればそれで消して下さい。消火器がない場合は、コンロの火を消して、 鍋のふたなどでふたをするか、ぬれたシートで覆って下さい。あわてて水をかけると火が大きくなったり、 油が飛び散ってとても危険です。
タバコ
タバコの不始末による火災が多く発生しています。くわえタバコでの作業や寝タバコ、投げ捨てはやめて下さい。
 吸い殻を片づけるときには、水に浸すなどして完全に火を消すとともに、マッチやライターは子どもの手の届かないところに置いて下さい。
暖房器具
暖房器具の使用については、次のことに十分注意して下さい。
  ストーブをカーテンなど燃えやすいものの付近に置いたり、洗濯物をストーブの上にかけたりしないで下さい。その場を離れるときは必ず消して下さい。灯油ストーブの燃料補給は、火を完全に消してから行って下さい。
  また、灯油と間違えてガソリンを給油して、火災になった事例があります。灯油とガソリンなどは区別して保管し、間違えないようにして下さい。
ガス
ガスは日常生活になくてはならないものとなっていますが、取り扱いを誤ると大きな災害となります。 特性をよく知った上で、正しい取り扱いをして下さい。
 ガス器具を使用するとき、ガスが燃焼するためには多量の空気が必要となりますので、 室内の換気などは十分に行って下さい。
 また、プロパンガスは空気より重く低いところに滞留します。ガス漏れに気づいたときは、 窓を開放し喚起を行って下さい。換気扇等のスイッチを入れたときの火花から引火した例もありますので、 必ず窓を開けて換気するようにして下さい。
初期消火の主役は消火器!!

ご家庭に消火器を ”いざという時”のために家庭でも、玄関・台所・各階に1本ぐらい消火器を備えておくと安心です

初期消火のタイミング・使い方は?
  1. 火事になったら、できるだけ大声で周りに火事を知らせることが大切。
  2. 消火のポイントは、まず出入口を背中にして自分の避難路を確保し、火の元へかけること。
  3. 火の根本をねらって、ホウキで掃くように消火剤を放射して下さい。
  4. 消火器で消せるのは天井に燃え広がる前までですので、家族や近所の人が協力してできるだけ早く119番通報を。

エアゾール式簡易消火具とは? 家庭内で発生した比較的初期段階での小火災の消火を想定した簡易消火具であり、くずかご、石油ストーブ、カーテン、天ぷら油等の火災に有効となるよう、薬剤の量、試験方法等について消防庁長官が定める基準に適合するものをいいます。
  エアゾール式簡易消火具は、日本消防検定協会という検査機関において、先の基準に適合するか否かについて鑑定試験が実施され、この試験に合格したものについては鑑定合格ラベルが貼付されています。

買うときの注意点! ハロンを使用したエアゾール式簡易消火具は、「天ぷら油火災」に有効ではありません。

 天ぷら油火災は、揚げ物中にその場を離れてしまった時など、ほんの少しの油断が引き起こす火災です。
 この天ぷら油は、油温が約360℃になると発火します。その後、急激に油温が上昇し、約400℃になるとハロンタイプのエアゾール式消火具では、ひとたび消火したように見えてもすぐ再燃します。これは、ハロンでは燃焼物を冷却する効果を持たないため、油温を下げることが出来ないためです。

  なお、強化液タイプのエアゾール式消火具を使用すれば冷却効果を持つため、上昇した油温を下げ、ほぼ確実に再燃することなく消火することが出来ます。
  天ぷらを揚げている最中にその場を離れるときは、弱火でも油温が上昇して火災になる危険性がありますので必ず火を消しましょう。消火も大切ですが、火災にならないように日頃から心掛けることが大切です。

鑑定合格ラベル
■日本消防検定協会
  鑑定適合マーク

■住宅防火対策推進協議会
  住宅防火安心マーク
<総務省消防庁ホームページより>


火災発生!そのとき・・・

 ●火事発見!
  ↓
 ●早く知らせる!
  ↓
 ●「火事だーっ!」と大声で叫ぶ!

  • 小さい火だと思っても、1人や家族だけで消そうとしないで下さい。これが、まず第一!
  • 「火事だーっ」と大声を出して下さい。声が出なければやかんなどをガンガン叩いて、近所の人たちにも援助を求めて下さい。
  • 小さな火でも「119番」に通報して下さい。その場合、当事者は初期消火にあたり、近くの人に「火事!消防車を呼んで」と助けを求めて下さい。

  ↓
 ●早く消す!
  ↓
 ●勇気を持って初期消火を!

  • 消火は出火から3分以内が勝負Tこの間なら誰でも消火ができます。炎をおそれず、勇気と落ち着きを持って初期消火を!
  • 初期消火とは、火が床など横に広がっているだけの間に消すこと。カーテンやふすまなどの立ち上がり面に移ると天井に火が回るのは早く、手がつけられなくなります。
  • 消火は消火器や水だけでなく、手近なものなら何でも活用して下さい(。座布団で火を叩く、毛布で火を覆う、カーテンをひきちぎるなど)バケツに水が溜まるまで何もしないというようでは手遅れになる危険性があります。

  ↓
 ●早く逃げる!
  ↓
 ●避難は早めに!

  • 天井に火が移ったら、もう素人の手には負えません。
  • 避難するときは、燃えている部屋の窓やドアを閉めて下さい。

初期消火のポイント

 ●電気製品からの出火

  • 感電の危険性があるので、まず、プラグを抜くか、ブレーカーを切ってから水をかけて下さい。

 ●石油ストーブを倒したら

  • できれば、濡れた雑巾などを使って引き起こす。
  • 燃えている上からバケツの水を一気にかけるか、毛布などをかぶせてその上から水をかける。
  • 消火器があれば直接火元にかけて消火する。

 ●衣類に火がついたら

  • すぐに床や地面に倒れて、転がりながら火を消す。毛の立った製品は、火が走りやすいので、台所仕事などでは、できるだけ避けた方がよい。

 ●カーテンやふすま・障子などに火がついたら

  • 水が効果的。火が小さいうちは、水をたたきつけるようにかける。火が立ち上がっていたら、上の方にねらいをつけて、半円を描くようにまいて消す。
  • 水が間に合わなければ、もたもたするよりも、カーテンを引きちぎり、障子などは蹴倒して足で分で消す。

 ●風呂場からの出火

  • 水や消火器を用意して徐々に戸を開ける。いきなりあけると空気が補充され、火が一層強くなってしまう。

 ●油ナベに火が入ったら

  • まずガスの元栓を閉めてから消火に当たる。
  • 消火器を使うときは、油を飛散させないように、ナベのふちや壁に消火液をぶつけて、反射させながらかける。
  • 消火器のない場合は、大きなふたを手前から滑らせて空気を断つ方法やぬれタオルなどを一気にかぶせて油の温度を下げる方法もある。
火災から避難するコツ

 ●避難のコツ

  • 天井に火が燃え移ったときが避難の目安
  • 避難は、お年寄り、子供、病人を優先
  • 服装や持ち物にこだわらず、できるだけ早く避難する
  • ちゅうちょは禁物。炎の中は一気に走り抜ける
  • 煙の中を逃げるときは、できるだけ姿勢を低くして
  • いったん逃げたら再びもどらないこと
  • 逃げ遅れた人がいるときは、近くの消防隊にすぐ知らせる

 ●こんなところで火災にあったら


 <木造住宅では?>

  • 2階から降りられない場合は、雨どいを伝わったり、シーツやカーテンをつないでロープの代用にして逃げる。
  • やむをえず、2回から飛び降りるときは、布団やマットレスなどクッションになるものをまず落としてから。

 <地下街では?>

  • パニックに巻き込まれないよう落ち着く
  • 壁際に身を寄せて、煙から素早く逃げる
  • 避難口は60mごと二あるので、あわてず逃げる
  • 係員の指示に従う

 <ビルでは?>

  • 自室から出火したら窓やドアを閉めて、他へ類焼しないようにして逃げる
  • 上の階からの出火は階段を使ってあわてず逃げる
  • 下の階から出火したらすぐ外階段で逃げる。もし、下に逃げられなければ屋上の風上側で救助を待つ
□END