下田地域内には、幹線道路に面しておらず、大型の消防車が進入出来ないような、狭い道路しか無い地域が有ります。
このような地域の火災発生に備えて『ホース格納箱』とか『初期消火箱』と書かれた赤い箱が設置されていることをご存じでしょうか。
この箱は、自治会や横浜市防火協会等により、下田町内各所に2004年11月現在で11箇所(地図〔下田町消火ホース収納箱〕の赤四角のマークの所)に設置されています。
通常、119番へ通報してから4〜5分で消防車が到着する体制になっていますが、阪神淡路大震災のような大規模災害が発生した時は緊急の対応が必要です、ご近所の協力で消火ホース散水による消火作業が必要となった場合を想定して、操作方法をここに述べておきます。
取扱い訓練はホースの点検を兼ねて年1回、自治会と消防団協同で行っていますが、訓練希望の地区は自治会の班長を通じ自治会防災部にご連絡下さい。
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◆◇◆◇ ホース格納箱、消火箱の取扱い三つポイント ◇◆◇◆
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給水弁は水道の蛇口と逆側に回す〔時計回り〕 |
2. |
取水側には65ミリ-50ミリ変換器具の付いたホースを残す |
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中継ホースを延ばす場合はジョイント〔接続部分〕が細い方を持って火元に向かう |
注」 |
散水には止水弁を開ける・ホースのジョイントの確認・放水口と最低3〜4名必要ですのでご近所の協力が大切です |
◆◇◆◇ ホース格納箱、消火箱の中身と取扱い手順 ◇◆◇◆
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消火栓にはカギ穴があいており、このカギ穴に器具の先端を差し込み、90度回転させてから引き上げます。
蓋はかなりの重量があり、またマンホールはかなりの深さがあります。
蓋を開ける際は十分ご注意願います。また、蓋を開けた後は転落しないようにご注意願います。
消火栓は給水口と開閉バルブで出来ています。
水道の蛇口とツマミと考えて下さい。
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給水口は口径が65ミリあります。これは消防隊が通常使用するホースの口径に合わせてあります。
口径65ミリのホースは送水能力が高く、それだけ圧力も強くなりますので、箱の中には一回り小さい、口径が50ミリのホースが入れてあります。
従って、口径50ミリのホースを直接給水口につなげることは出来ません。

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このため、下田町では予め一本のホースに変換器具を
付けてあります。そのホースを給水口に接続し取り付け後は
引っ張っても外れないことを確認します。
(注. 外す場合は、給水口に付いているツメを
持ち上げながら外します。) |
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ホースを延長します。
中継用ホースを使用する場合は、先が細い方を火元に向かって延ばします。
ホースの先端は変換器具と同じ構造になっています。
変換器具につなげるのと同様にして、ホースを継ぎ足していきます。
取り付け後は引っ張っても外れないことを確認します。 |
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最後のホースの先端には、50ミリの筒先を取り付けます。
取り付け方はホースを継ぎ足す場合と同じです。
取り付け後は引っ張っても外れないことを確認します。
筒先を持つ人は火元に近づきすぎないよう注意が必要です。 |
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消火栓の開閉バルブに開閉用のハンドルを取り付けます。
筒先をしっかり保持していることを確認してから、ハンドルを徐々に時計方向に回します。
(注. 水道のツマミとは逆の方向に回すことで水が出ます。)
急に回すと、水が勢いよく出てしまいますので、筒先を確認しながらゆっくり回します。
筒先にはかなりの圧力がかかります。2名以上で保持するようにして下さい。
有効放水距離は様々な条件により異なりますが、およそ20m前後です。
筒先を持つ人は火元に近づきすぎないよう注意が必要です。
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担当区域内の『ホース格納箱』、『初期消火箱』にはカギはついていません。
カギが掛かっていては緊急の場合に対応できないとの考えからです。
地域防災の為の重要な設備であることをご理解頂き、
取り扱いには十分注意して下さい。
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