天満神社が熊野神社に合祇されたのち、跡地の一部が「日本福音ルーテル日吉教会」に買取られました。
教会の建物は1969年に東京の鷺宮にあった神学校の付属会堂を解体移築したものです。
玄関頭上にあるステンドグラスは、アメリカネブラスカ州のフリーモント・ルーテル教会から寄贈されたもので、100年程前ドイツで製作されたものだそうです。
また、聖堂には前記の神学校から1990年に移設、修復されたリードオルガンが置かれています。
このオルガンは1920年代前半に製作されたものと思われますが、アメリカ式リードオルガン(吹出式のヨーロッパ型ハーモニウムに対し、吸入型のリードオルガン)の中では大型に属し、音量音質ともハーモニウムに匹敵するものだそうです。
メーカーの西川製作所は1920年頃日本楽器に合併吸収されましたが、リードオルガンの精密な作りと重厚な音質やデザインが、キリスト教会などに好評で、西川ブランドのまま永く製造されました。
日本福音ルーテル日吉教会