蛾と蝶の違いは、一般的には次のように云われています。
・蛾は夜活動し、蝶は昼活動する。
・蛾は羽を伏せて止まるが、蝶は合わせて止まる。
・蛾の腹部は太いが、蝶は細い。
・蛾の羽の色彩は地味だが、蝶は華麗なものが多い。
・蛾の触覚は櫛の歯状か糸状だが、蝶は棍棒状。
しかし、イカリモンガやキンモンガのように日中活動する蛾もいますし、イカリモンガははねを合わせて止まります。シャクガの仲間の腹部は細く、セセリチョウの仲間の腹部は太く、セセリチョウやヒカゲチョウの仲間は地味で、派手な色彩の蛾も多くいます。棍棒状の触覚がある蛾もまれにいます。
このように、蛾と蝶に基本的な違いは無く、習慣的に分けているにすぎません。強いて違いを探せば、日本国内の種に限っていえば「蛾の触覚は櫛の歯状か糸状だが、蝶は棍棒状。」が違いと言えるでしょう。 |